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米Google、複数の PBN を検索インデックスから削除、スパム対策を強化

2014-11-11

Google が2014年9月頃より、複数のプライベートブログネットワークがガイドラインに違反するとして検索インデックスから削除したり Webmaster Tools を通じて警告を送付するなど取り締まりを強化している模様だ。ブラックハット系(Googleを欺くというスパムなアプローチでSEOをする)人々が集うコミュニティサイト・Black Hat World で報告が相次いでいることをBarry Schwartz氏などが指摘している。

プライベートブログネットワーク(Private Blog Networks、以下 PBN)とは、特定の話題についての一連のコンテンツ群の検索順位を上昇させて自然トラフィックを増加することを目的に、複数の比較的小規模なブログをネットワーク化したもの。大抵は正攻法ではなく、検索エンジンスパマーによって用いられる比較的最近の(スパムな)手法。

類似する手法としてリンクファーム(関連:SEO目的の相互リンクを駆逐 – 進化するGoogleのスパムフィルタリング技術)と呼ばれるものがある。PBN とリンクファームの違いは、(1) サイトとドメインという(リンクを発信させるための)箱そのものが重要なリンクファームに対して、PBN はその箱に入れる中身(コンテンツ)も用意されること、(2) PBN 内の1つ1つのブログは、それぞれ特定のニッチなトピックに特化したコンテンツを保有すること、(3) PBN 全体で共通のトピックを持たせることが多い、などの違いがある。つまり、リンクファームの進化発展型の一形態が PBN であると捉えることもできる。

PBN は、(1) 検索の発見性(Findability)を高めたいコンテンツを設定、(2) それに対応するドメインを中古市場から発掘、(3) ニッチなコンテンツと、いわゆる「釣り」的なタイトルを用意、(4) コンテンツの文脈に応じて適切な(PBN内の)他のページへリンクを張る、といった手順で構築していく。PBN を簡単手軽に構築できるアプリケーションソフトも多数販売されている。

こうした構築の特性から想像できるように、手段を問わず外部リンクを獲得したい、自然検索トラフィックを増やしてアフィリエイトや広告収入を得たい人々が手を伸ばす手法であり、得てしてスパムな PBN が多数存在する。Google に見つかったら「アウト」になる確率が高いため、Google のアルゴリズムはもちろん、人の手による個別の調査が入っても決して見つからないような、様々な工夫を施すのが一般的だが(例えば Spyder Spanker を用いて bot をブロックする等)、Google はこの PBN に対してこれまであまり露骨な対策は講じてこなかった。

しかし今回、Google はこうした個別の PBN を特定して、ウェブマスターに対して「薄っぺらなコンテンツである」ことを指摘した指摘メールを送信したり、PBN 参加サイトをまとめて検索インデックスから外すなどの措置を講じた模様だ。ホスティングサーバをサイトごとに変更したり、ドメイン登録情報の名前や連絡先、住所などを同じものにしない、リンクの張り方も慎重に行うなど様々な措置を講じているにも関わらず今回 Google に「見つかった」ことから、単純なリンク分析アルゴリズムだけではなく、包括的に、問題のあるコンテンツを発見できるアルゴリズムが導入されたのではないかと指摘する PBN 運営者もいる。ただし、理由は「thin content」であることから、単に薄っぺらなコンテンツがまとまりとして発見された(薄っぺらなコンテンツ集団を拾い上げていったらたまたま PBN として見つかった)だけの可能性もある。